ナマステ

 

リアルタイムは、インドのバラナシからネパールに向かって北上中です。
デリー ⇒ アーグラ ⇒ バラナシ と北部を東に移動してきました。
ってかね、デリー暑すぎ!47℃って!!溶ける!!!

 

今日は、ハンピでつるんでたヴィクトールという男について書きます。

ハンピについて4日目の晩、レストランで食事をしていました。
僕が食べ終わった頃に、4人組の外国人が店に入ってきました。
そのなかに一際背の高い男がいます。その男、席に座る前に店員と何やら話しています。
「ビールは飲めないか?」と聞いているようです。

ハンピの町は川を渡らないとアルコールは売っていません。
僕は数日前、ハンピの町は飲酒、販売が禁止されている、と聞いていました。

すると、店員が、近くの店を指さしています。
背の高い男は、満足そうにうなずいて、店を後にします。

あれ?飲めるの??
そう思った僕は、「ねぇ、あっちの店でビール飲めるって?」と聞き、一緒に付いて行きました。

彼の名前はヴィクトール
フランス人だそうです。身長194cm の大男です。

聞いた店に着くなり、ヴィクトールはビールを注文します。まだ、席にも座ってない。
すると店員から一言、「ないよ」
「なんで、ビールがないんだよ!さっきの店でここにあるって聞いたんだ!!俺はビールが飲みたいんだ!!!」
194cm の大男が子どものように喚き散らします。

なんだ、こいつ…
って、思って横を見たら、インド人も(なんだ、こいつ…)って顔してた・・・

僕がヴィクトールに、川の向こうなら飲めるよって言うと、「ありがとう、今から行ってくる!」って
僕は川の向こう側でビールを飲んだことがありました。
川を渡るボートは最終便が18時で、今は20時過ぎです。
ヴィクトールに無理だよって伝えると、「なんでだよー!!」ってなりそうだなぁ、嫌だなーって思ってると。

救世主登場。隣のインド人が、「川はもう渡れないけど、隣町に売ってるぞ」って。
意気揚々と、バイクにまたがり、ヴィクトールは隣町に消えていきました。

変な奴いたな、と思いその日は宿に帰りました。

 

翌日

川沿いを歩いていると、ボート乗り場に昨日見た大男発見!
ヴィクトールです。

「どこに行くの?」
「ビールを飲みに行くんだ」
「・・・」 
「おまえもか?」
「いや…」
「そうだ、
案内してく、行ったことあるんだろ」
「う、うん…」

ヴィクトールの真剣な(ビールに対する)眼差しに負けて、一緒に行くことにしました。

CIMG3611

船に乗って対岸まで行きます。
船の中で、ヴィクトールが言うには、昨日の晩は酒屋が閉まっていてビールを買えなかったみたい。
ファック、ファック言ってた。
(頼むから、向こう岸にはたくさんあってくれ)

川は10ルピー(17円)で渡れます。

対岸に着いた僕らは、僕が前に行ったことのある店に向かいました。

店に着いたら、ヴィクトールはすぐに聞きます。
「ビールはあるか?」
店員が「あるよ、あ、一本は。」
「なんで一本しかないんだよーーーー!足りないよーーー!!」
ヴィクトールの発作が始まります。

店員「すぐ買ってくるから、飲んで待っててくれ」
「オーケー
」と言う俺の横で、「俺も行く。」 とヴィクトール  なぜ!?
店員のバイクに二人乗りして、消えていきました。

ビールを飲んで待っていると、帰ってきたヴィクトール。見たことない上機嫌です。
「ビールを買ってきたぞ」
「おう」
「おまえは110ルピーでいいぞ」
「え??」
「俺がビール買ってきたから、1本110ルピーでいいから一緒に飲もう!」

ヴィクトールまさかの大人買い!
瓶ビールをケースごと買ってきて、店員にはバイク運賃代と冷蔵庫使用料で200か300ルピー払うことで折り合いがついたらしい。

大瓶の定価95ルピー
店で普通に飲むと150ルピー

なんか、得したぞ、ナイスヴィクトール!

そんな、全身もじゃもじゃの大男ヴィクトール。
見た目は完全に中年の渋みが出ているけど、俺より年下の24歳。
中身は完全に子どもでした。
見た目は大人、中身は子ども、逆コナン・ヴィクトール!!

旅行者同士で話をすると、どこの国が良いとか、お互いの国の文化とか話すことが多いんですが、フランス人ヴィクトールとの会話はこんなんです。

「なんで、フレンチフライって言うか知ってるか?」
「知らない」
「フランス人が作ったんだよ!がっはっはっはー!!」

(・・・、ヴィクトール何がそんなにおもろいの?)

「日本は良いところだよな」
「行ったことあるの?」
「ないよ、日本はどうだ?」
「清潔で人がとても親切だよ」
「ふーん」
「あと、日本の生ビールは最高にうまいよ。」
「マジか!日本は良いところだな!!うん、絶対行こう!!」

 

一つだけ、旅行っぽい話もしました。

「ドイツのオクトーバーフェスは行ったことある?」
「なんだそれは?」
「知らないのかよ、世界最大のビール祭りだよ!」
「ドイツでそんなのがあるのか!なんで誰も教えてくれないんだ!!今年はいつあるんだ?」
「だから、オクトーバーにあるんだよ。9月の末から始まるみたいだけど」
「なら、俺も行く!また一緒に飲めるな、がっはっはっは」

 

※みなさん、オクトーバーフェスで毛むくじゃらの大男を見かけたら、決して近づかないようにしてください。
俺がヴィクトールの身内だったら、オクトーバーフェスなんて絶対教えないけどね!
24歳でビールなしでは生きられないって公言してるような奴にはね。

そんな、ヴィクトールだけど、なんか居心地が良くて、2日間も一緒に飲んでました。
まぁ、ヴィクトールが2ケース(たぶん1ケース12本)も買ったからだけどね!

僕らは宿の対岸で飲んでいたんですが、帰りのボートの最終は18時です。
けど、飲んでるとめんどくさくなっちゃうんだよなぁ…
店の人に聞くと、「今は雨期の前で水位が低いから膝までつかれば渡れるよ。」って。
じゃあいいかー、って二人でぐだぐだ飲んでいました。

こんな一寸法師みたいなのは、ちょっと遅くでもやってるみたいだけど、日没後はいません。
値段も10倍くらいします。

CIMG3668

 

そろそろ帰るかって頃には、辺りも真っ暗です。
日が出ていれば、岩の上をジャンプして渡れるんだけど、草むら通らないと行けないし、日が沈んだら無理。
店員に教えてもらった、ルートを突き進みます。

ズボズボ、川の中に入っていきます。
川の流れはゆっくりなので、ゆっくり進めば特に問題はありません。
ただ、大男ヴィクトールが腰まで川に浸かってる!
ってことは、俺は胸まで川に浸かってる!!
膝までって、そりゃ、3mくらいの巨人だろ!!!

最深部を通り過ぎて、川の2/3くらいを渡ったところで、岩場に差しかかりました。
滑らないように気をつけながら、ひょいっとジャンプで超えていきます。
昼間の川遊びで学んだのは、岩と岩の間は激流ってことです。ここは落ちたら、あっという間に流されるので慎重に慎重に渡ります。

 

 

 

 

「ズァバン!!!」

 

「え?」

(ヴィクトール??)

僕は後ろを振り返ります。

ヴィクトールが手を挙げて、激流に流されていきます。

 

 

「ヴィクトール!!!!!」

 

・・・

 

 

「Yeah Haaaaa !!!」

 

(・・・自ら飛び込んだのかよ、ふざけんな、ばかやろー)

一瞬、本当に心配した自分が悲しくなりました。

 

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裕介

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